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2011-11-19(Sat)

北條誠著「母子鳥(ははこどり)」を読んで

天涯孤独の主人公・克子(15才)が生き別れの母を探す話。
ストーリー展開が速く、続きが気になって一気に読んでしまった。

主人公の克子の父親はいまだ復員せず、母親は死んだことにされてる。しかし、克子は母親は生きているのではと漠然と感じている。冒頭、克子は親切な三河屋のおじさんの家に厄介になってるのだが、おばさんが文句を言うので、克子は奉公に出ることになる。
克子には飼い犬のジョンがいる。克子にとっては唯一の家族なのだが、ジョンがいては奉公先が決まらない。ジョンがいるせいでいろいろ問題になるため、克子はジョンにぐちをこぼしまくるのが楽しい。
結局、ジョンとは別れて朝倉家に奉公することになるが、ひょっこりやって来たジョンを朝倉家の坊ちゃんが気に入り、朝倉家で飼うことになる。ジョンが克子の飼い犬であることを知らない朝倉家の連中は、克子がジョンをうまく扱ってるのを見て、ふしぎな女中だと感心してるのが楽しい。
しかし、幸福の後には不幸がある。
いろいろあってジョンは家を追い出され、克子自身も泥棒の疑いをかけられて朝倉家を出て行く。これらは朝倉家のお嬢様・マキ子の悪巧みだ。
行く当てのない克子は上野公園でぼーっとしていると人さらいに声をかけられる。

「そうだ。ここは上野公園だったわ・・・・・・東京で、いちばんおそろしいところだわ・・・・・・」
と、思いあたった。
いろんなおそろしい人々がたくさん集まっていると、いつか新聞にも書いてあった上野・・・・・・



当時の上野ってそうゆう場所だったんだ。
必死で逃げる克子。なんとか相手を巻いたと思ったが、何かにぶつかって気絶してしまう。
そこへ偶然通りかかったのは少女歌劇の大スター秋風ふかみだった!ふかみに助けられた克子はT少女歌劇学校に入学して才能を開花させる。このへん、とんとん拍子で話が進んでいく。この歌劇学校編だけで一冊の本になりそうなボリュームだ。

その後、秋風ふかみこそ克子の生き別れの姉だったというすごい偶然が判明!都合のいい展開のようにも思えるが、これも運命だ!
さらに朝倉家のおくさま・昭子こそ克子とふかみの実の母親だったという展開!たまたま奉公した家のおくさまが実の母親だったとは、これもすごい偶然だ!
しかし、克子がそのことを知る前に、母親は病気で死んでしまった。ほんのちょっと克子が病院に早く来てれば亡くなる前に親子の名乗りができたのに、そうゆう展開にしなかったのはなぜだろう?ストーリー構成上、母親が亡くなる前に克子と再開しても何の問題もない気もするが。ちょっと残念な展開ですね。
最後は克子が姉とともに少女歌劇の人気スターとなったので一応ハッピーエンドなのか。

ちなみに、本編の後、花にちなんだ短編(三色すみれ、ひな菊、すずらん)が3本収録されている。3本ともタイトルが花の名前になってるところが、吉屋信子の「花物語」っぽいが、3本とも主人公が同じなのが独自。主人公の名は百合子ちゃん。優等生的なキャラではなく、どこにでもいそうな茶目さんです。

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