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2011-09-29(Thu)

宇田牧男著「星座の祈り」を読んで

昭和29年1月10日らくだ社発行の少女小説。仙花紙本。

いきなり2行目に

昭和24年12月25日の朝のことだった。



と書かれてある。日付設定が細かいな。天気の描写もしてあるのだが実際に合ってるのだろうか?
舞台となるのは双葉園という育児院。いわゆる孤児院のことですね。主人公は松下雪子とその兄・福太郎。二人は14年前の昭和11年の2月末日、双葉園の松の下に捨てられたのを拾われた。このとき、兄は六つか七つだったが、低脳児のため自分の名前もわからない。松下という性と、福太郎・雪子という名前はこのときつけられた。
福太郎は低脳児だが音楽の才能がありハーモニカばかりふいている。山下清をイメージさせるようなキャラですね。雪子は妹だが、福太郎にたいしては、姉か母のように接している。

クリスマスの日、事件が起こる。町の人たちからいろいろなものをプレゼントされるのだがひとつしかないハーモニカを福太郎と悪がきの勘太郎が取り合い、結局、勘太郎のものにしてしまう。
それが悔しくてたまらない福太郎は、元日の朝に家出する。
その後、警察による捜索が続くが、なかなか見つからない。福太郎はどうも山にこもって、ときどき人里に降りてきて食料を盗んだりしてるらしい。
最終的には吹雪の中を妹の雪子が探しにいき、行き倒れそうになるが、学校の小使いのおばさんに助けられ、一緒に福太郎のいる小屋を発見する。
このおばさんこそ、雪子の実の母親なのだが、最後までそのことを雪子に告げずに終わってしまったのは切ないね。雪子自身も、うすうす気づいてじて、そのことをおばさんに言うのだが、そんなことないと否定されるのだった。実はおばさんの夫、つまり雪子の父は殺人罪で捕まっており、世間から犯罪者の子とみられるのを心配して、最後まで秘密を明かさないのだった。

全体的には、そこそこ波乱万丈でおもしろいのだが、長台詞が多く読みにくい感じの文章だった。文章構成に妙な癖があるようなんだな。雪子と親友の八重子との会話も、似たようなしゃべり方でどっちがしゃべってるんだがよくわからない。
あと勘太郎は当時の流行歌をよく知っていて大声で歌いまくるのだが、やはりこの当時の少女小説では流行歌は俗悪なもの扱いなんだな。
後、タイトルは「星座の祈り」なんだけど、劇中どこにも星座に祈るようなシーンはない。

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