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2010-12-26(Sun)

佐藤紅緑著「毬の行方」を読んで

私が読んだのは昭和25年7月発行のポプラ社版ですが、もともとは少女倶楽部の昭和3年1月号から昭和4年7月号まで連載された作品。(wikipedia調べ

登場人物
宮下一子(かずこ):馬方の娘。貧乏だが心正しき少女。礼子の親友。父・安兵衛と二人暮し。
外山礼子(あやこ):体が弱いが、一子の教えを守って鍛えて強くなる。弟(茂)や妹(文子)がいる。父は画家の雪堂。
百瀬幸枝(ゆきえ):金持ちのお嬢様。
飯塚芳子:洋食屋みどり軒の娘。意地悪でおしゃべり。
矢沢先生:小学校時代の恩師。頭のはげたおっさん。

一読して思ったのは、なんとなく展開が行き当たりばったりな気がする。途中礼子の末の妹の名前が変わったりして、どうも連載前にちゃんと構成をしっかり練ってないようだ。ラストも唐突だし。
内容は佐藤紅緑らしい貧乏でも心正しくあれというようなわかりやすいテーマ。ちょっと説教くさい。映画や流行歌は当然俗悪なものとして書かれる。

主人公は二人、貧乏だが心正しい少女一子と病弱だが優しい少女の礼子(あやこ)。礼子の父は画家でお金には不自由しないらしいが貧乏な一子には優しく接する。この二人に金持ちでお嬢様の幸枝や洋食屋の娘の芳子たちがからんでくる。
話は彼女たちが小学5年生のときから始まり、運動会の話とかいろいろあって、卒業して高輪女学校に通うことになる。
一子は始め卒業したら裁縫の学校に行くつもりだったが、父が急死して天涯孤独になり礼子のうちにあずけられ、礼子と一緒に女学校に通うことになる。しかし、親類でもない礼子一家の世話になるのは心苦しく、結局家出してしまう。
ここから先二人は別々の道を歩むことになる。

家出した一子は、ひょんなことからやはり家出中の勘吉と出会い、さらにそば屋の猪之さんと出会い、そば屋明月庵に住み込んで働くことになる。ここの主人がけちで意地悪な人で、一子たちは苦労する。ここで気になるのは、一子と勘吉がどうも同じ部屋で寝てるような描写になってること。いいのか?

一方、礼子のほうは幸枝や芳子にだまされて映画を見に行ったりして堕落しそうになったり、海で溺れかけた幸枝や芳子を助けて校長からほめられたりする。礼子に命を助けられた幸枝は改心するが芳子は相変わらずいじわる。

その後、礼子の方でも大きな変化が起こっていた。父が急死して、銀行も破産!一気に貧乏になってしまう。しかも母は妊娠中。ひたすら家のものを売って金を作る生活が始まる。

一子のほうでも状況は変化していく。意地悪な主人を嫌って一子、勘吉、猪之さんの3人は店を出て、正直庵という新しいそば屋を始める。3人は一生懸命働き店は繁盛していく。

最後は、礼子が父の書いた掛け軸を売りに牛込のほうへ行ったとき偶然一子と再会。一子だけ礼子の家に行って礼子を助けることになる。

その後時は流れ、礼子は立派な日本画家になりこれまでお世話になった人を招いてパーティをする様子がエピローグ的に語られて終わる。

タイトルの「毬の行方」だが、本編に毬はまったく登場しない。「はじめに」に書いてあるが、このタイトルは筆者が子供のころのエピソードにちなんでいる。妹の毬がなくなっていくら探しても見つからないが、案外すぐそばにあったという「青い鳥」のような話です。つまり毬というのが幸せの象徴というわけか。

この作品、調べてみると実は1930年に映画化されてるんですね。検索してみると見た人の感想が見つかった。大阪で作られた教育映画のようだ。
映画については、ここがかなりくわしい。
一応ビデオ化もされてるが高いな。

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