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2010-12-03(Fri)

映画「綴方教室」(1938年、昭和13年)

実は今年の夏くらいから、豊田正子「綴方教室」にはまっている。
当時、大ベストセラーになった「綴方教室」は映画化もされたという。ぜひ、映画版を見てみたいものだと思っていたのだが、ビデオはすでに廃盤で、DVD化もされてない。大女優・高峰秀子の主演作なのにDVD化されてないとは残念。それでもなんとか図書館で見ることができた。
ビデオの制作は東宝株式会社で日本映画傑作全集の一本として発売された。87分、モノクロ。
監督は、山本嘉次郎。

ウィキペディアの解説

また、こちらのブログでも映画に詳しい人が取り上げてます。
まずは最初の印象。
個々のエピソードは基本的にはかなり原作に忠実なつくりですね。原作の世界を見事に再現している。戦前の貧しい貧民外の雰囲気がよくわかるな~。
原作に忠実と入っても、短編集の原作を、長編映画としてまとめるため全体的な構成が変更されている。一番の違いは、原作では、正子が4年生から5年生くらいまでの話なのだが、映画では6年生の一年間という設定になってる。たしかに、最後が卒業で終わっているので、この方が映画としてまとまってる感じはするね。
とりあえず、順を追って、原作のどのエピソードが元になってるか見ていこう。

まずは、下校シーン。
途中、だんごうりが道端で団子を売ってるのは「だんごやさん」から。
正子が家に帰ってみると、父ちゃんがだまって難しい顔をしている。裁判所から立ち退き命令の通知書がきたらしい。この話は、「続綴方教室」の「家賃」からですね。(結局、その通知書は立ち退き命令ではなかったと判明し、「なぁ~んだ」となる。)
その後、馬車が立ち往生してるのは「馬力」から。
そして、学校のシーン。この学校の校舎は、実際に正子が通った学校らしいですね。本田小学校です。戦前の割には、かなり立派な校舎だ。
正子のクラスでは綴方の授業が行われている。綴方というのは今で言う作文です。そこで、「光男(1)」を朗読する正子。それをねたに話しあう級友たち。改善ポイントを指摘され書き直した「光男(2)」をほぼ全文朗読する正子。(ただし、当時の中央公論社版で伏字にされた部分は当然なし)
家で弟ときゅうりを取り合うシーンは「お昼ごはん」から。
大木先生による「にわとり」の朗読。途中から再現シーンになる。原作にあったニワトリをさばくグロいシーンはなし。
ここで一学期、終了。最後に級全員で礼をするシーンで、一番後の子のイスが立ち上がった拍子にたおれたのは、偶然かな?普通に演技を続けてたけど。

夏休み。
ここで「うさぎ」のエピソードが入る。
二学期になって、「うさぎ」が雑誌「赤い鳥」に掲載され、正子は洋服を買ってもらう。洋服姿の正子がかわいい。しかし、「うさぎ」に梅本さんの悪口を馬鹿正直に書いたことが原因で母親からひどく怒られる。泣きじゃくる正子が印象的。この辺の騒動は「つづり方」より。

浅草へ勘定を貰いに行った父ちゃんを家で待つ間、正子と稔が英語ごっこをするのは「えいご」より。
父ちゃんが自転車を盗まれて帰ってくるのは「自転車」より。
このあと父ちゃんは日雇いにんぷになる。

季節は冬、米札で米を貰ってくるのを恥ずかしがる正子のシーンは「困っていたころのこと」より。
父ちゃん竹中組の仕事を請ける。
仕事に行ってる父ちゃんを待っている間、おりえちゃんのおばさんが訪ねてくるシーンは「おりえさんのおばさん」より。
おばさんが、帰った後、酔った父ちゃんが帰ってくるが、立石にだまされて勘定をもらえなかったと激怒するシーンは「かんじょう」より。

三学期になったところではいる正子のモノローグは「困っていたときのこと」の最後のほうですね。
生活が苦しいため、正子が芸者に売られそうになるのは「続綴方教室」の「芸者」からか?
父ちゃんは本所でじょ雇い?になり、とりあえず助かる正子。
最後は卒業式、正子は工場で働くことになる。大木先生は、これからも、綴り方を続けるよう励ますのであった。

私が気づいたのはこのくらいだが、まだこの他にも、気づけなかった原作を基にしたシーンがあったかもしれない。

全体を通して、高峰秀子演じる正子のかわいさが目立つ。さすが将来の大女優。美人過ぎて周りから浮いてるね。着ている服は一番ボロだけど。後、意外に級のみんなのセーラー服率が高いな。半分以上はセーラー服って感じ。
原作読んでるだけではわかりにくい家の間取りがどうなってるのかもはっきり確認することができたのがよかった。
今、本田小学校を検索してみたけど、今もちゃんとあるんですね。地図を確認すると私が上京して初めて住んだアパートに結構近いのに気づいた。当時はよく荒川を散歩したのですが、あの辺が舞台だったんだな~と改めて感激してしまった。

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