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2010-06-05(Sat)

船山 馨(ふなやまかおる)著「白鳥は悲しからずや」を読んで

昭和22年10月10日偕成社発行の少女小説。作者の船山 馨(ふなやまかおる)は調べてみると、それなりに有名な作家みたいですね。芥川賞の候補にもなったことがある。

この本には表題作の長編「白鳥(しらとり)は悲しからずや」のほか、二つの短編が収録されてる。薄い本だけど、なんとなくお得感があるな。
ハイカラで西洋っぽい感じの挿絵が印象的。
白鳥は悲しからずや

登場人物
弓子:百子の姉。母の死後、舞踏家をめざすが・・・
百子(ももこ):弓子の妹。目が不自由。内気な性格。
浅井千里:姉妹の母。昔は古典バレエの舞踏家、今は旅回りの楽団に雇われ俗な踊りを踊る。旅先で病死。
北見順吉:音楽家。弓子の父の友達で、弓子姉妹の面倒を見る。
宇野ひろ子:弓子の友達。
須田京子:バレエの先生。

内容はタイトルから想像つくとおり、バレエものです。
父も死に、母にも死なれた姉妹がりっぱなバレリイナをめざして努力する物語。最初は、弓子だけがバレエをやるのだが、初めての役が決まった直後、交通事故で足を怪我してしまう。しかも一生直らない。そこで、今度は妹の百子がバレエを始めるという展開。目が不自由というハンデを乗り越えてバレリイナを目指すのだが、最終的には目は治ります。
途中いろいろ話が飛んで不可解な部分もある。目の不自由な百子がいきなり駅前で花売りを始めたりするのだが、どこから花を仕入れたとかまったく説明がない。
ラストがすごく唐突。15章までは、須田先生の内弟子になった百子の練習とそれを励ます弓子の描写が続いてるが、16章の冒頭でいきなり

さて、少女のみなさん。
ながいあいだ。みなさんとおなじみになつてきたこの白鳥姉妹の物語も、どうやら終わることになりました。

と作者が読者に語り始め、この後の展開をまとめ始めた。ここで作者が劇中の北見順吉の友達という設定が出てきて、劇中の登場人物といっしょに百子の舞台を鑑賞するというシーンがおもしろい。

花散りぬ

サーカスの空中ブランコ少女が主人公の切ない話です。
主人公はサーカスの空中ブランコ乗りのよし子と鈴子。孤児の二人は姉妹のように仲がよいのだが、ある時事故が起こる。空中ブランコの演技中、よし子が(体調不良のため)鈴子を受け損なって、鈴子はまっさかさまに墜落。左足をひざの上から切断する羽目になる。
戦争中空襲を避けてサーカス団は地方へ、役立たずになった鈴子は東京に残される。
戦後、再び東京にやってくるサーカス団。しかし、鈴子にはなかなか会えない。
会いたくても会えない切なさが印象的でした。

琴を弾く少女

村のお寺の奥書院に越してきた目が不自由な少女・よし子と村の少年・正男の心の交流を描く。
よし子の目は空襲のときの怪我が原因という設定。
最終的によし子は病死してしまうが、正男に大正琴を残すのだった。

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