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2010-04-18(Sun)

芹沢光治良著「美しき旅路」を読んで

昭和25年3月15日ポプラ社発行の少女小説。
少し前に読んだ島津郷輔著「美しき旅路」と同じタイトルなので気になっていて、某上野の図書館で読んだ。
もし同じ内容だったらどうしよかと思ったが、全然別の内容だった。まあ、「美しき旅路」なんてありふれたタイトルだからな。
ただ、どちらも「二十の扉」に関する描写があるのがおもしろい。よっぽど当時人気があった番組なんだろう。

「もっといいニュースよ」
「そのニュースはあたしに関係あることですか」
「あら二十の扉式になったわね。もちろん、アナちゃんに関係あるから、いいニュースよ」



また、作中、「上野の音楽学校」が出てくるが、これって上野駅から図書館に来る途中にある旧東京音楽学校奏楽堂のことなのでしょうか?いかにも明治な感じの建物で気になってたのだが。

登場人物
津山アンナ:女学生。みんなから「アナちゃん」と呼ばれる。
津山景子:アンナの母。旧姓は野上。元バレリーナ。胃潰瘍で入院した後、死亡。
津山光子:アンナの姉。
パパ:アンナの父親。景子は後妻。
関民子:アンナの友達。宝塚にあこがれてる。夏休みに彼氏を作る。
原口糸子:アンナの友達。
鈴川文子:アンナの友達。
毛利和子:文子のおば。景子の古い友達。中野在住。宝塚に顔が利く。
山田清一:民子の彼氏。高校生。
安東先生:アンナの担任の先生。若い女性でアンナの相談相手になる。
辻野さん:アンナの本当の父親。テノール歌手。

時代設定は戦後。
そもそもアンナが母の形見のノートを見たことが話の始まりだったんですよね。本当は二十歳まで見てはいけないと忠告されていたのに、好奇心に負けてうっかり見てしまった。真実を知らなければ、何も悩むことなどなかったのに。
その真実とは、今まで父親と思っていた人とは血のつながりはなく、本当の父親は別にいるということだ。母は今の父の後妻なので、アンナは連れ子というわけだ。兄や姉は先妻の子なので、この二人とアンナにも血のつながりはないことになる。
母の死後も、父や兄姉は本当の家族同様アンナを扱うが、アンナは赤の他人に世話になってるようで、気が引ける。その後、本当の父親は有名な声楽家の辻野さんとわかり、何度か会うこともあったのだが、親子の名乗りができない。今のパパと辻野さんとの距離のとり方で悩むアンナ。それに将来の進路、宝塚に行くか声楽を目指すかを悩みつつストーリーは進む。
結局、今のパパがやっぱりパパで、辻野さんは親戚のおじさん扱いとう位置で落ち着く。
最後は、姉・光子の結婚と、アンナの卒業式で終わり。

当時の宝塚がちゃんとした音楽学校に比べて中途半端な教育しかしないと批判されたり、アンナと安東先生が仲良くしてるとエスとうわさされたり、民子に彼氏ができると堕落してると言われたり、いろいろ時代を感じさせるね。

テーマ : 児童文学・童話・絵本
ジャンル : 小説・文学

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