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2010-04-02(Fri)

小糸のぶの「花いつの日に」を読んで

花いつの日に_002

昭和33年偕成社発行の少女小説。もともとは「少女クラブ」に連載されていたようだ。連載時期は不明だが、明らかに戦後の作品。
一読して思ったのは、とにかくボリュームたっぷりで中身が濃い。ストーリー展開も速く、テンポ良く読めた。
目次だけで6ページもあるのだが、章題を数えてみると62もあった。普通にテレビアニメ化しても26話以上は必要そう。波乱万丈の大河ストーリー。最後は微妙なハッピーエンド。

登場人物
梅原ゆかり:優しい少女。小5だが、最後は中学生に進級する。生みの母を探している。
陽子:ゆかりの腹違いの妹。数え年で五つ。
ゆかりの父:警察官だが、最初のほうで殉職。
ゆかりの母:梅原しず子。戦後、満州から引き上げる途中死んだと思われていたが、生きていると判明。
陽子の母:ゆかりの新しいお母さん。生みの母同様、ゆかりにやさしい。
西本町のおばさん:陽子の母の姉。
富士枝さん:西本町のおばさんの娘。小6。
江原先生:江原医院の医者。後に陽子の母と再婚。
秀一、英夫:江原先生の一人息子。中学2年生。何故か前半と後半で名前が違う。
おばあさん:ゆかりが悪漢に誘拐されたとき助けてくれた。後に一緒に住む。
レイ子:あばあさんの孫娘。花売り。
町田とみ江:いじわるな級友。「まちだ亭」という料理屋の娘。

いろんな要素がありすぎて、あらすじをまとめるのは、ちょっと難しいが、ようするに心正しい主人公のゆかりが行方不明の母親を探す話です。
どこどこにいると聞いて現場に行けば、すでに去った後だったり、人違いだったりということを何回か繰り返した後、最後には感動的な再開を果たす。
その母親探しの間には、
家出したり、
悪漢に誘拐されて人身売買されそうになったり、
映画にちょい役ででたり、
花売りをしてみたり、
バレーを習ったり、
テレビの子役スターになったり、
学芸会ではシンデレラで主役を演じたり、
いじわるな級友を改心させたり、
とにかく少女小説でありそうなイベントを一通りこなしてるような感じ。

最後は母親と再会してハッピーエンドなのだが、必ずしもいいことばかりではない。
実は母親は行方不明の間に眼が見えなくなっているが、角膜移植をすれば助かるという状態。ここで、実にタイミングよく陽子の母親が病気で亡くなってしまう。亡くなる直前に、ゆかりの母に角膜移植をすることを希望し、そのとおり移植されてゆかりの母は視力を取り戻すのだった。
なんだか、角膜移植をさせるために陽子の母を病死させてるみたいで、ちょっと腑に落ちない。

後、本文と挿絵の内容がおかしいと思ったら、途中から挿絵の挿入されるページがひとつずつずれている。
花いつの日に_003
例えば、この205ページの挿絵は本来180ページあたりのテレビ子役の審査控え室の場面である。

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