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2010-03-28(Sun)

川端康成の「歌劇学校」を読んで

歌劇学校_001
昭和36年初版ポプラ社発行の少女小説。私が買ったのは昭和37年の再版です。
もともとは雑誌「ひまわり」に連載された小説らしい。

ちょっと調べてみたら懐かしいサイトがでてきた。このサイトの2002年9月22日の部分で引用されてるのは第1回目の冒頭部分だ。つまり、「ひまわり」の昭和24年6月号が第1回目ということか。このときの挿絵は中原淳一。
ちなみにポプラ社版の挿絵は、日向房子。

ポプラ社版の扉には「この歌劇学校はいまから25年ほど前のものがたりです」と書かれている。ポプラ社版の発行年から考えると、戦後に書かれた戦前を舞台にした小説ということか?

全編、友子が女学生時代の友人に宛てて書いた手紙という形式で書かれる(全部で13通)。そのため文の最後は「~しましたの。」か「~しましたわ。」で終わってる。
一読して思ったのは、とにかく主人公の友子が先輩スタアからもてまくる話だということ。
いわば、めちゃモテ歌劇学校状態だ!

また、こうゆう本があることも発見した。タイトルは「川端康成余白を埋める」。
商品の説明を引用すると

川端康成作「歌劇学校」のゴースト・ライターが著者の母であるということについての考証を中心に、代筆の連鎖という現象、川端と舞踊など、著者の父母の代から始まった川端家との交流を通して考察する川端論。



ということらしい。後で読むつもり。
登場人物
松浦友子:主人公。歌劇にあこがれて歌劇学校に入学。16才。月組。芸名は「遠山道子」。
古賀さん:長崎出身。15才。月組。友子の一番の親友。後にダンス専科に編入。
山城里子:月組の先輩。最上級生。京都出身。後に雪組みに編入。友子とは相思相愛。
夕張早苗:先輩スタア。友子と親しくなる。
波早みやこ:先輩。友子をかわいがる。図書館によくいる。
野田さん:友子にあこがれてるらしい後輩?
テレジア美奈子:友子の女学生時代の親友。

最初「歌劇学校」というタイトルを見たときは、主人公が厳しいレッスンやいじめに耐え抜きながら、才能を開花させていくような物語を想像していたのだが・・・実際に読んでみると、ずいぶん生ぬるい世界が展開されてる。そこには悲惨ないじめや鬼のように厳しいレッスンなど存在しない。この手の作品にありがちないじわるなお嬢様風ライバルキャラなど登場しない。一度だけ先生に殴られるシーンがあるけど、すぐ立ち直るし。そのため緊張感というものがないね。歌劇のお芝居も、学芸会をちょっと良くしたレベルにしか感じられない。だからといってつまらないというわけでもなく、ほのぼのした生徒たちの話は読んでいて楽しいし、先輩からもてまくり右往左往する友子はほほえましい。
全編非常に和やかな雰囲気でストーリーが展開する。

友子を好きになる先輩は3人。
まず、一人目は山城里子。ひかえめな性格で、友子とは相思相愛なのだが、仲良くしているところを他の生徒に見られると友子が嫉妬されると思って、人前ではよそよそしい態度を取る。
二人目は夕張早苗。大雑把な性格で、人前でも友子といちゃいちゃする。友子もそれが嫌いではない。
3人目は波早みやこ。最初は友子をかわいがっていたが、いつの間にか友子の母と仲良くなる。
さらに、後輩らしい野田さんからも思われる友子。
これだけもててるのに、野口さんから「ちょっと」嫉妬される程度で済んでるのが不思議だ。

ちなみに友子自身は特別すごい才能があるというわけでもなく、ダンスも声楽もまあまあうまい程度。少なくとも本人はそう思っていて、後半このまま歌劇を続けていいものか思い悩んだりする。
クライマックスでは、怪我をした親友の古賀さんの代役として、ソロのダンス役を任せられるのだが、それが大成功!みんなからほめられる。
それでもやはり自信がもてない友子は、最後まで歌劇を続けるかどうか迷ったままだった。なんか、すっきりしないラストだったな。

以下、面白かったシーン。
歌劇学校_008
歌劇学校_009
友子の初舞台の役は、なんとビリケン!
少女歌劇に、ビリケンとはなんともミスマッチですが、当時的にはありだったのだろうか?
「ひまわり」連載時には、中原淳一も友子のビリケン姿を描いたのだろうか?ちょっと想像できないが・・・。

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