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2010-03-21(Sun)

白川二郎「悲しき別れ」を読んで

某都立の図書館で読んだ。
昭和24年淡海堂出版発行の少女小説。長編少年少女小説シリーズ第13篇らしい。
以前読んだ同じ著者の「愛の調べ」がかなり良かったので、期待していたのだが、これはちょっと凡作でした。
とりあえず登場人物をまとめると

登場人物
田村明子:17,8歳くらいの心優しい少女。信助を好きらしい。
田村吾一郎:明子の兄で、日本産業の若社長。元画学生。
勝田信助:日本産業で働いている。芸術家。三太とは幼馴染。
勝田玄吉:信助の弟。単純な性格で、明子を好きになったり嫌いになったりする。
砂江三太:女学校の絵画教師。信助とは幼馴染。吾一郎とは学生時代の友達。
大野為三(ためぞう):ガキ大将だったが、玄吉に喧嘩で負ける。

少女小説といってる割には登場する少女は一人だけというのが、さびしい。
話は、ある田舎の港町に日本産業の若社長・吾一郎と妹の明子がやって来るところから始まる。冷徹な吾一郎は勤務中にスケッチをしていた信助や三太を首にしてしまう。
一方、玄吉は明子と仲良くなるが、明子が社長の妹と知ったとたん態度が激変。かわいさあまって憎さ百倍という感じ。その後、いろいろあって玄吉は明子を本当の姉のように慕うようになる。

話のポイントは、元々はやさしかった兄・吾一郎がなぜ急に冷徹な人間になってしまったのか?だと思うのだが、これは結局、最後まで明らかにならなかった。どうも母親のことが関係してるらしいのだが、それ以上具体的なことは、さっぱりわからない。なんだかすっきりしないな。

最後は、信助は病で亡くなり、明子は乗っていた船が難破して亡くなるという救いようのない終わり方だった。この二人は最初のほうで、ちょっと目を合わしただけでお互いに好意を持ったのだが、その後はまったく出会うことなく二人とも亡くなるというのがせつないね。

面白いのが、巻末についていたアンケートはがき。冒頭に口絵が4枚付いていて、それぞれ何ページを描写した絵かクイズにしたり、吾一郎はいい人かどうか尋ねたりしている。応募すると抽選でプレゼントがもらえるらしく、この本のラストには前回の当選者の名前がずらっと載っていた。

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