--------(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2009-12-31(Thu)

堤千代「どこかで星が」を読んで

昭和28年ポプラ社発行の少女小説。
ネットで調べてわかったのだが、著者の堤千代は最年少で直木賞を受賞した人みたいですね。それなりに有名な作家だったのか。

登場人物
しげ子:12歳の少女。
みっちゃん:しげ子の幼い妹。病弱。
吉樹さん:しげ子の兄。中学生。
前のお母さん:病死。
新しいお母さん:やさしいが吉樹に嫌われる。

巻末の既刊リストにある説明を引用すると

やさしいいいお母さまなのに「継母なんかいやだ」と家出した兄!しげ子、みつ子姉妹のたどる悲しいけれど美しい道

継母ものというと、なんとなく意地悪な継母にいじめられる娘というイメージがあるが、これはまったく反対で、継母はとても優しくしげ子とみつ子はすぐなじみ、何の問題もない。問題なのは継母を嫌って家出してしまった兄ですね。結局、この小説は、兄が継母を新しい母親として受け入れるまでの話です。そのわりには、あまり兄の心情をうまく描写し切れてないように感じる。

最初は、この兄、ただの駄々っ子みたいですが、家出後、偶然しげ子と会ったときの会話とか聞くとなんとなく秘めた事情とかありそうな話し振り。
今は、友達の父親の製薬会社で働いてるといった後、

「ぼくは、浮浪児にも、こじきにも、なっていません」(162ページ)



と断言する。
でも結局は意地とプライドの問題だったようだ。みっちゃんの病気が重いという知らせを聞くと、すぐ帰ってくる。要するに帰るきっかけがほしかっただけのようだ。

最後は、みっちゃんが亡くなり、サッド・エンディング。ストーリー上は亡くなる必然性は感じないのだが。具体的な病名はまったくわからず、医者も全く登場しないまま衰弱して亡くなるというのも不自然に感じた。

個人的に気になったのは、当時のキャラクターグッズに関する描写があったとこ。

お店の中にも、金や銀のびらびらかんざしをつけたお姫さまや、漫画のサザエさんだののはご板が、ずらりとならんでいました。
「あれがいい・・・・・・」
と、みっちゃんは、あんみつ姫の絵焼きのはご板をゆびさしました。(35ページ)

みっちゃんのまくらもとには、「あんみつ姫」の、一枚一枚めくっていくカレンダーがかざってあって、みっちゃんのおたん生日の日のページには、赤い鉛筆で、しるしがつけてありました。(246ページ)



など、当時はサザエさんやあんみつ姫が人気だったんだとわかる。
また、しげ子たちが漫画映画の「白雪姫」を見るシーンもある。はっきり書いてはないが、おそらくディズニーの「白雪姫」だろう。1ページくらいつかって映画の描写をしている。

映画は、すばらしくきれいで、童話のさし絵を一枚一枚めくって見ていくようでした。(67ページ)



などど説明した後、しげ子は継母に対する不安を口にするのだった。まだ見ぬ継母に対する不安を表すためにこんな描写があるのだろう。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

コメント

プロフィール

ナカノ☆カナ

  • Author:ナカノ☆カナ
  • 関東在住のただのアニオタ(男)
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
カテゴリー
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。