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2009-11-10(Tue)

大林清「嘆きの夜曲(ノクターン)」を読んで

昭和27年偕成社発行の少女小説。戦後の作品ですね。

戦後の作品はあまり読んだことはないのだが、どうも戦前のものより乱暴な感じがします。特に悪役に関する描写が、B級映画にでてくるよなゴロツキが多いような・・・。特に印象に残ったのは主人公の男友達が悪漢に捕まえられたとき小指を切り落とされそうになるとか、いたいけな少女を鞭でびしばし打つとか・・・。目次を見ても「人か鬼か」とか「悪魔の顔」とか「悪魔のワナ」とか、ずいぶん物騒だ。戦前の悪役はもっと上品だった気がする。たまたま自分が読んだ作品がそうだっただけかもしれないが。

登場人物まとめ
日野道子:小さいころ天才音楽家・日野望城(ぼうじょう)の養子となる。実は天才バイオリニスト。養父の死後、実の母を探す。
中田初江:道子の実母。行方不明。
大庭秀一(ひでいち):ギターを弾く少年。ひょんなとこから道子と知り合う。
上条千夜子:天才バイオリニスト。道子より少し年上の親切な人。
曽根孝子:千夜子のバイオリンの先生。道子の才能を見抜く。
保子:千夜子のおば。狡猾なわなで道子を苦しめる。
杉村:人買いのようなまねをする悪魔のような男。
池田:金の星少女歌劇団の団長。団員に厳しい鬼のような男。

ストーリーは展開が早く意外に複雑で要約しにくいな。巻末の既刊リストにある説明文を引用すると

天才音楽家の遺児道子、悪人の奸計(わるだくみ)に泣きながら母を尋ねてさすらいの旅をつづけ、奇しき運命をたどる涙の物語。



つまり、本筋は母親探しの物語なのです。しかし、そのあいだにストラデバリュスというバイオリンを盗んだ疑いをかけられたり、悪魔のような団長の歌劇団に入団させられたり、そこから逃げ出しては捕まえられたりを繰り返したり、退屈してる暇がないストーリー展開です。最後は、母親と再会してハッピーエンドだが、それまでに道子の母親に対する気持ちなど、あまり描写されることもなく、たいして感動もしない。
ところで、歌劇団の名前が「金の星少女歌劇団」なのだが、ひょっとしてやはり児童書の出版社「金の星社」を意識して付けたんじゃないだろうな?

最後に
読んでる間はめまぐるしい展開に続きが気になり一気に読んでしまったが、読んだ後は何も残らないという、当時としても典型的な娯楽読み物じゃなかろうか?

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