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2009-10-25(Sun)

吉屋信子「白鸚鵡」を読んで

ちょっとまえ古本屋で買った吉屋信子の「白鸚鵡」を読んだ。昭和27年発行の本だが、もとは「少女倶楽部」で昭和3年1月から12月まで連載された作品らしい(Wikipedia調べ)。吉屋信子の少女小説はここ数年いろいろ復刻されてるので大体読んできたのだが、「白鸚鵡」はまだ読んでなかったので、ようやっと読むことができて感激です。

とりあえず、登場人物を整理してみる。(ネタばれあり)。
鳳杏子(おおとりきょうこ):本編の主人公。奇術曲芸団の天栄一座の一員。芸名は「花宝玉(ボアボオイユ)」。白鸚鵡を使った奇術をする。
黛玉(たいぎょく):杏子の母。中国人。
花村俊(とし):一座のスター。芸名は「春栄(しゅんえい)」。おきゃんな性格で杏子の姉的存在。一座を抜けた後は華陽劇団の女優となる。(最後は、宇品弘と結婚する)
銀之助:杏子と仲良しの一座の仲間。クラリネット奏者。(実は、津川夫妻の娘と利継との間に生まれた子)
津川夫妻:福音伝道師の老夫婦。ひょんなことから杏子をあずかることになる。(実は、銀之助の祖父母)
宇品弘(うじなひろし):親切な青年。
安河内公弘(やすこうちきみひろ):杏子の父親らしいが、死亡したらしい。(旧姓:内尾)(実は、生きていることがわかるが、最後まで行方不明のまま)
安河内利継(としつぐ):現在の安河内家の主人。(旧姓:山野)(実は、銀之助の父親)
安河内鎮代(しずよ):利継の妻。高子の母。本当は公弘と結婚したかったが、いろいろあって利継と結婚する。
高子:安河内家の一人娘。(病気で死亡)
乙島角二(おとじまかくじ):杏子から白鸚鵡を奪った悪いやつ。ひょんなことから安河内家の運転手となる。

ストーリーは結構複雑でまとめにくいのだが、とりあえず主人公・杏子に絞ってまとめてみた。

母親が病死する。
遺言に従って東京にいるという父親(安河内公弘)に会うため、一座を抜け出し列車で東京に向かう。
列車で津川夫妻や親切な車掌(宇品弘)と出会う。
列車で出会った乙島に白鸚鵡を奪われる。
東京でお俊と合流して安河内家を訪ねるが、安河内利継からすでに父親は死亡したと告げられる。
浅草でお俊と二人暮し。
お俊が地方巡業に行くため、杏子は津川夫妻に預けられる。
新設校の女学校に入学。
9月上旬、お俊が帰ってきて、津川夫妻とともに暮らす。
入院中の宇品弘を訪ねたら、銀之助が白鸚鵡を持ってやってくる。
杏子、白鸚鵡を高子に返そうと伊豆の別荘に向かうが、すでに高子は亡くなっていた。
そこで、現在の安河内家の主人である安河内利継から実は父は生きていると知らされる。
杏子、安河内家にひきとられる。
最後はクリスマスの夜、みんなでパーティしている時、ひょっこり現れた乙島角二をギャフンと言わせて終わり。

なんだか、自分で書いてても混乱してくるな。
一読して思ったのは、かなりキリスト教色が強いですね。主人公を助けてくれた老夫婦がキリスト教の伝道師で、花見客に向かって辻説法をしたり、チラシを配ったりと布教活動に熱心だ。
私が一番好きな場面は、杏子とお俊が安河内家を訪れるシーン。お俊の勝気な性格が出ていて楽しい。例えば、玄関先で書生に冷たくされたときも
「ばかっ、おまえは書生のぶんざいで生意気ね、(後略)」とか言いたい放題である。はっきり言って、主人公よりも、よっぽどキャラが立ってるな。主人公はただもじもじしてるだけなので、こうゆうキャラがそばにいないと話が進まないのだろう。
また、二人暮しを始めた杏子とお俊が銀座でお買い物するシーンも楽しい。こうゆうシーンが後半に行くにしたがって少なくなってくるのは、一年で終わらせないといけない制約でもあるんでしょうか?特に残念なのは、せっかく杏子は生まれて初めて学校に通うことになったのに、学校での生活がほとんど語られないこと。入学式までは結構細かく描写してるのに、その後はいきなり夏休みだし。一応、学校で仲良くなった新キャラとかも設定されてるのに。もったいない。
最後のほうは、これまでの伏線を消化するための運命の出会いの大安売りみたいになってる。

ちなみに私の脳内では杏子はあむちゃん(しゅごキャラ)、お俊はなでしこ(しゅごキャラ)に脳内変換されてます。おきゃんななでしこというのも、変な気がしますが。

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